過払い金請求の実例
ここでは、実際に当事務所で解決した過払い金請求の事例をご紹介します。
【Wさん(47歳・女性)のケース】
「相談前状況」
Wさんの借金は、7~8年前に職場でのストレス解消から始めたパチンコが原因でした。同僚に勧められるがまま、ほんの軽い気持ちで始めたのですが、連続して大当たりした時の気持ちの高揚が忘れられず、常習性を帯びていきました。安定した給与を得ていたものの、それだけではパチンコに使う原資が足りなくなり、クレジット・サラ金会社からの借り入れで賄うようになりました。
借入総額は、瞬く間に膨らみ、(幸いにしてパチンコは止められたものの)当事務所に来られた時には5社合計で約280万円でした。
「解決方法」
Wさんは、上記のとおり給与が安定しており、これまで滞ることなく真面目に返済を継続してきました。したがって、大幅な減額及び多少の過払い金の発生が見込めると踏んでいたのですが、蓋を開けてみると、良い意味で予想を裏切り、1社のみ債務が10万円ほど残り、ほか4社で合計300万円の過払い金が発生していました。
「解決後状況」
Wさんは、取り戻した過払い金300万円をもって、わずかに残った債務を一括で支払い手続きを終えました。それまで、過払い金については「借金のせいで子供に欲しいものを買ってあげられなかったから、彼らのために使いたい」と言われていたのが印象的でした。
ちなみに、過払い金に懐疑的だったご主人も、Wさんの返還を受けた過払い金額知るにつけ、当事務所にご依頼いただき、結果150万円ほど取り戻しました。
【Tさん(61歳・男性)のケース】
「相談前状況」
Tさんが多重債務に陥ったをきっかけは、不足する生活費を補うためのわずかな額の借り入れでした。しかしながら、高い利息が付されていたため、返しても返してもなかなか元金が減らず、返済のため別の貸金業者から借り入れをする典型的な自転車操業状態となり、雪だるま式に借金総額と借入先がの数が増えてしまいました。
相談に来られた時点で取引が継続していたのは6社のみでしたが、最も多い時で12社との取引があったとのことした。
「解決方法」
長いところで20年を超えるという取引年数やその間真面目に返済を継続してきたというTさんからの聞き取りから、取引履歴により確認をするまでもなく、過払い状態になっていることは想像に難くありませんでした(実際に、そのとおりでした)。
ただし、惜しむらくは、完済業者のうち2社が倒産手続きに移行してしまっていたことと、それと別の2社について取引終了から10年以上経ってしまっていた(時効期間満了)ことでした。
「解決後状況」
それでもTさんは、(借金が無くなった上に)8社合計500万円近くの過払い金回収に成功しました。回収できなかった4社については、「もっと早くに相談に来ていれば…」という後悔の念も多少あったようでしたが、それより、回収した過払い金を元手に、かねてより夢だったを自宅菜園を造り、老後の人生を謳歌しているようです。