完済済みの過払い金請求の実例
ここでは、実際に当事務所で解決した過払い金請求の事例をご紹介します。
【Uさん夫妻(夫54歳/妻52歳)のケース】
「相談前状況」
Mさん夫妻がご相談に来られたのは、親戚のWさんが当事務所にて債務整理手続を行い数百万円の過払い金を取り戻した話を聞いたことがきっかけでした。夫妻ともにWさんと同じM社との間に取引きがあり、既に5年前に完済していたことから、もしかして自分達も取り戻すことができるお金があるのではと考えたからでした。
「解決方法」
詳しくお話を伺うと、M社以外にZ社及びS社との間にも取引きがあり、いずれも5年前に完済していました。実際に取引履歴を取り寄せて、法定利率での引き直し計算をしてみると、各社100万円前後の過払いとなっていました。
特段争点のない案件でしたが、各社とも任意交渉においては夫妻が納得する金額の提示がなく、結局裁判となりました。
「解決後状況」
裁判をおこしたことにより、あっさり夫妻の希望プラスアルファの額を取り戻すことができました(具体的には、夫については2社合計約180万円、妻については3社合計約290万円でした)。丁度、お子様が進学を控えお金が入り用だったこともあり、大変喜ばれました。
【Tさん(45歳・男性)のケース】
「相談前状況」
Tさんは20代前半から消費者金融数社から借り入れをし、自転車操業をしながら30代半ばにようやく完済に至りました。過払い金の存在は、インターネットやTV広告を通して知っており、もしかしたら自分にも取り戻せるお金があるかもしれないと思っていました。しかしながら、なかなか重い腰を上げることができず、相談に来られた時には完済からかなりの時間を経過していました。
「解決方法」
Tさんは、当時5社と取引がありましたが、各社から取引履歴を取り寄せてみると、いずれも過払い金が発生していました。しかしながら、そのうち3社については完済から既に10年以上経過しており、時効消滅により請求を断念せざるを得ませんでした。一方、残り2社については、(あと2~3箇月で10年経過でしたが)ぎりぎり10年を下回っていたため、過払い金回収のため即座に裁判をおこしました。
「解決後状況」
時効により消滅していた過払い金は3社合計約200万円あり、そのことを知ったTさん落胆ぶりはひどいものでした。そこで、幸運にも時効消滅していなかった過払い金が2社もあったと前向きに考えるようアドバイスしました。結果、合計130万円を取戻し、Tさんは一応の満足を得ました。